エゾシカ放浪記

北海道在住のアラサー男子のブログです。北海道内をぶらぶらしたり、思いついたことを縷々語ります。

【奥尻⑤】気候が、人が、あたたかい島〜さようなら、思い出の場所〜

こんにちは!エゾシカです!!🫎

奥尻島での2泊3日の旅をお届けしているエゾシカブログ。

前回は森を散策したり、「球島山」からの絶景を眺めたり、セミに追われたりしました💦

(前回の記事はこちら

ezo-shika.hatenablog.jp

今回はそんな奥尻島旅の最終回、2日目のお風呂上がりからです!!

 

 

▶︎2日目

○今宵のキャンプ場へ

今回宿泊するのは、奥尻島北部の稲穂地区にある「賽の河原キャンプ場」です!!

ここは「賽の河原公園」に併設された形の無料のキャンプ場となっています🏕️

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、賽の河原というのは、親よりも先に亡くなった子供たちが、その罰として延々石積みをさせられる場所を指します。

そんな名前からも察せられるところではありますが、この「賽の河原公園」道南屈指の霊場とも言われ、奥の方には地蔵尊積み上げられた石があります。

ちょっぴり、ソロキャンをするには怖い部分もありますが、キャンプ場として使いやすいというレビューもあったので、思い切って今回ここでキャンプをすることに決めました!!


「賽の河原キャンプ場」に着いてみると、時刻はもう黄昏時です。

設備面はしっかりとした印象で、トイレや炊事場も完備👍 

そして、「賽の河原キャンプ場」は岬の突端にあるので、灯台が見えます!

この灯台の光がいい塩梅で、邪魔に感じない程度の明るさで光をもたらしてくれるので、夜でも結構怖くないです😄

ただ、地蔵尊とかがある奥の方には、この時間に見に行くのはどうだろう・・・と思いましたので(こ、怖いわけじゃないからね!)、明日の朝、お参りに行きたいと思います。

さぁ、テント設営完了です!!⛺️

 

そんでもって今日の晩御飯ですが、実は目星をつけてたお店があったのですがまさかの臨時休業😱

色々考えた結果、またまたセイコーマートのお力をお借りすることにしました😅 


セイコーマート様々ですほんと。

おつまみも買っちゃいました。

 

この「賽の河原キャンプ場」、最初はどんなとこかな~・・・と不安に感じていたんですが、すごく使いやすいキャンプ場でした!

設備もしっかりしているし、灯台の光もあり、自動販売機もある。

僕以外にも泊まっているご夫婦もいらっしゃいました。

個人的には前日に泊まった「うにまるキャンプ場」より快適でしたね👍

海沿いなので風が強いかな~と思っていたんですが、この日は風も非常に優しい、というか無風に近くて穏やかな夜を過ごせました☺️

 

3日目

○穏やかに、そして背筋の伸びる朝

おはようございます☀️

5時過ぎ、太陽がゆっくりと光のモーニングコール。 

今日で奥尻旅は終わりです⤵️

寂しい、悲しい、名残惜しい😢

しかし、そんな僕を黙って優しく照らしてくれる太陽🌞

モテ男の素質がありますね、彼。 

さぁ、陽の光も気持ちいいですし、朝の散歩がてら、公園内を見ながら、昨日から気になってた地蔵尊にも行ってみましょう。

 

公園内の案内図はこんな感じ。地図が破れてしまって見えなくなっているところに歴史を感じます。

公園内の駐車場部分。結構、車を停められそうです🚗

美しい海。奥に見えるは、北海道本土のせたな町あたり?ですかね。


 
炊事場です。

そして、いよいよ地蔵尊へ。

奥の白い建物の奥にその景色が広がっています。

 

こんな感じになっております。

さっきまでは気持ちの良い朝の公園という風情でしたが、ここに来ると神聖な雰囲気に満ちています。

親よりも先に亡くなった子供を弔うためか、小さめなお地蔵さんも多数祀られています。

そして、その奥には多数の石の塔。

また、ここには北海道南西沖地震の慰霊碑も建っています。

前々日、奥尻島津波館」に訪れた際に稲穂地区で被災された方のお話をしましたが、この「賽の河原公園」がある場所はまさに稲穂地区。

ezo-shika.hatenablog.jp

恐ろしい被災体験がまさにここで起きていたのかと思うと、改めて身震いしてしまいます。

白い建物は神社の社のようなものになっていて、しっかり維持管理されているようです。

気持ちばかりのお賽銭と訪問者が自由に書くノートに署名をしました。

 

この奥尻旅、もちろん色んな景色を見たり、経験をしたりして非常に楽しい旅でしたが、学ぶことや考えることも多くて本当に有意義な旅でしたね。

 

・・・いけないいけない、早くもまとめに入ろうとしてしまった💦

公園内を色々見て回ったので、テントを片付けて朝ご飯としましょう!!

 

○「なべつる」を食す

今日の朝ご飯ですが、「賽の河原公園」には「北の岬さくらばな」というお食事処兼お土産屋さんがあります!

今朝はこちらでご飯をいただきます🍽️

店先には“THE 新鮮“


店内に入ると、明るい奥尻マダムがお出迎え
😄

なんでしょう、理想的な「離島のお母さん」って感じがして、思わずこちらも気安く喋っちゃいます🤭

そんな素敵なお店で食べる朝ご飯はこちらです!!

 

「なべつるカレー」です!!🍛

もはや、僕の奥尻島旅のレギュラーメンバーになりかけている「なべつる岩」の形にご飯を盛ったカレーライスです!! 

インパクトのあるビジュアルもさることながら、その具材も豪華🎉

エビやイカ、ホタテ、そしてアワビが丸ごと1個入っています!!

ここまで豪華なシーフードカレーは食べたことがありません!!

それでいて、味は素朴でノスタルジーを感じるカレー。

あのお母さんが作ったと思うと、さらに5割り増しで美味しく感じます👍

大変美味しかったです!!😋ごちそうさまでした!!🙏

 

www.okushiri-sakurabana.com

○海を見守る拠(よりどころ)

さて、「賽の河原公園」を出て、少し南下すると宮津地区に面白い建物がありました。

 

海に飛び出た岩山の上にお社があります。

あちらは宮津弁天宮」です!

海上安全や豊漁を祈願し建立された神社で、奥尻島内では最古の神社とのことです⛩️

ちょっと行ってみましょう

この広場の奥の階段を下り、また階段を登ると「弁天宮」です。


 
うおっほ。

これまたすごいビジュアルですね😳

また、僕の足腰が震えてきましたよ。

 

階段を下りながら、左右を見渡すとそれぞれで全く違う印象を受ける景色ですね~。

上は人の暮らしがある漁村みたいな感じですが、下は手付かずの秘境みたい😍

下りきった~・・・!!

しかし、この鳥居の不敵な佇まい😎

⛩️「お主はこの階段を登り切れるかな?」

挑まれてますね~。

やってやんよ!!💪🫎 

うん、やっぱしんどい。

でも、ここまで来たから頑張ろう。 

到着しました~!!🏁

やればできる子エゾシカです✨🫎

 

お参りしてみると、すごく趣がある建物なんですが、お社の中を覗いてみると蟻の行列が!!🐜🐜🐜

これぞ蟻の行列というようなすごい量の蟻が、一糸乱れぬ綺麗な隊列を組んで室内を縦断していて、こればかりはちょっと写真を撮るのもどうかな・・・という有様(アリ様)でした😅

「これは一体・・・?」という感じでしたが、奥尻島から帰った後に知ったんですが、どうやらこの「宮津弁天宮」の維持管理にある問題が起きているとのこと。 

「弁天宮」はこれまで町内会の方々が維持管理をしていたようですが、人口減・高齢化の問題で、思うような維持管理ができないんだとか。

そんなこともあり、この宮津弁天宮」の修復代のクラウドファンディングを行なっていたこともあるようです。

 

確かにあの階段の昇り降りは、まだ20代の僕でも息が切れる大変な道のりでした。

確かに少ない人数で、しかもご高齢の方々でここの管理をするのはかなり大変だよな~・・・と思います😓

島の有形文化財に指定されていますし、岩山の上に立つその姿は非常に魅力的ですので、どうか美しい形で残って欲しいなと願うばかりです。

 

奥尻最後の“昼”餐

宮津弁財天」を後にしたら、奥尻地区へ🚗💨

レンタカーを返却いたします🌀はぁ~もう終わっちゃうのか~・・・⤵️⤵️

「かもめトラベルレンタカー」へ。

本当にありがとうございました!!おかげで楽しい旅になりました!!

しかも、店主のご好意で「フェリーターミナル」まで車で送ってくれました!!🙌

本当にありがたいです・・・🥹 

「フェリーターミナル」に着きましたが、ここの2階にイタリアンがあるので、ここで奥尻島最後のお食事といきます!


 
Bella Vistaです!!

ここは実は昨晩、晩御飯で行こうとしたらお休みになってた場所です😅

なんとか行けてよかった~!!

窓沿いのテーブル席に案内されましたが、外を眺めると・・・


 
僕が乗るフェリーを眺められます🚢

いいですね~。

 

今回、僕が注文したのはパスタのセットで、

「アイスコーヒー」と、


 
「マリネのサラダ」と、

「魚介のペペロンチーノ」です。

いいでしょ~?シャレてるでしょ~?😄

「ペペロンチーノ」は、しっかりニンニクが効いてて魚介類の味を引き出す引き出す。

いいランチをいただきました😋ごちそうさまでした🙏

bellavista.link

 

○いよいよお別れ・・・

そろそろ奥尻島とお別れの時間です。

フェリーに乗船します。

乗船員の方が動き始めました。

いよいよ出港ですか・・・😢


 
それにしても充実した旅でした。

もちろん美しく暖かい自然環境、次々と現れる絶景、これらもすごく記憶に残るものでした。


 
でも、それ以上に印象に残っているのは、「奥尻の人々の温かさ」です。

僕なんかは、外部からやってきた観光客、嫌な言い方をすれば「よそ者」です。

しかし、島の皆さんはそんな僕にも明るく優しく接してくれました。

一人旅だというのに、こんなに人と喋った旅はなかったなと思います。


 
奥尻島津波館」での学芸員の方が言ってました。

『「北海道南西沖地震」で全国の方からたくさんの支援を受けて、奥尻島は復興できた。だから、私たちは全国の皆さんに変わらない感謝の気持ちがある。きっと、それが観光客に優しいと言われる所以かもしれません』

離島という不便な環境上、人々の助け合いは日常的なんだと思います。

例えば、車で奥尻島を巡って気付きましたが、奥尻島では重要な生活路でも狭い道が多くあり、対向車との譲り合いがしばしば生じます。

こんなふうに手を取り合い助け合っていくという生活の芯が、先の観光客への感謝、優しさに繋がっているのかなと感じました。

素晴らしい場所でした。

陳腐な表現ですが、地上の楽園と言えるような素敵な場所でした。 

ありがとう、奥尻島

さようなら、奥尻島

また会う日まで。

 

次の旅へ

そして、「江差町」に着きました!

懐かしの我が相棒!!🚙

いたずらは・・・されてないようだ!!

よかった!!!!😂

 

奥尻島での2泊3日のキャンプ旅はこれにて終了・・・ですが、僕の旅はもう少し続きます!!

次は、「美しい村、江差町」を見てまわります!!

というわけで、次回も引き続きお付き合いいただければと思います!!

それでは👋